歯科開業成功につながる転職先とは?<Drプレミアムマッチング>


<歯科開業することは「経営者」になること>

このコラムを読まれている方は、きっと「将来、開業をする」、または、「実家を継承し院長になる」という歯科医師のみなさんだと思います。

 

まず知っておくべきことは、「開業することは経営者になるということ」そして、「経営者(院長)になるために必要なことは、歯科医師の仕事からは学べない、まったく違った知識とスキルを必要とする。」ということです。

 

インプラントで難易度の高いオペができても、全顎的に芸術的な治療ができても、経営者として成功するとは限りません。

 

まずはこうした心構えを持ち、準備をしていくことの重要性を知ることが大切です。

 

<勤務医時代に「院長になる準備をする」>

では、勤務医時代にどのようにして「院長になる準備」をすればよいのでしょうか?

 

① 「院長から「意志決定の重さ」を学ぶ」

 

経営に成功するために必要な要素は数多くあります。しかしながら、経験からしか学べないことも数多くあるので、まずは勤務医として臨床スキルを磨きながらも、「院長を観察して学ぶ」ことをお勧めします。

 

 

院長になったあとの一番のインパクトは、あらゆることに対して「判断」や「意志決定」を行わなければならない点です。購入するかしないか、採用するかしないか、機材や付き合う業者、メニューや価格の設定、HPのデザインや院内のツール、どのような人を採用するか、スタッフの給与や休暇の扱い、スタッフ同士のトラブルをどう処理するかなどなど。あらゆる事柄について、次から次へと「判断」「意志決定」を迫られます。そして、そのすべての結果や評価を一身で受け止めることになります。

 

院長がどのような経営判断をしているか?その結果どうなったのか?観察しケーススタディを行うことで院長になった時に使える経験値を蓄積することができます。

 

 

②「人事マネジメント」を実地に学ぶ

 

歯科医院開業後に必ずぶつかる壁、必ず悩みの種になるのが「人事」です。主に、スタッフとの関係をどう築き、チームをつくり、成果を出していくかという課題です。

人間は一人残らず、違う個性があり、自らが世界で一番大切な存在です。こうした人間を複数雇用して、院長が目指す医療をチームで行うためには、「人間」を深く知る必要があります。

「どのように協力してもらう関係性を築くか?」「院長が見ていない裏では、どのようなことが行われているか?」「スタッフ同士の関係性はどうなっているか?」。こうしたことをしっかり観察するとともに、自分自身で、スタッフとの関係性を築く練習をお勧めします。

 

しかしながら1点付け加えるとするなら、勤務医時代の関係性と、院長になってからの関係性は大きく変わり、より難易度が上がります。こうした点も頭に入れて、人事について数多くの経験を積んでみることをお勧めします。

 

 

③ 書籍から学ぶ

 

経営に必要な知識が数多くあります。「マーケティング(集患・メニュー・顧客教育)」「人事(採用・教育・組織構築)」「経理や財務(銀行対応や投資判断)」など、臨床とはまったく関係はありませんが、事業運営していくために必要な要素はこれ以外にも数多くあります。

勤務医時代に知識の仕入れをしておくことで、歯科医院開業後の失敗や迷いを減らすことが可能です。できる限りの学習をしておくことが大切です。

 

 

<開業成功につながる勤務先のポイント>

どのような歯科医院に転職し、勤務することが開業成功につながるのか?

 

究極的には、志や学ぶ姿勢がある方であれば、どのような医院からでも学べます。しかしながら、有効な経験値として持っていれば、成功までの速度は速くなります。そうした面から、勤務先を選ぶ際の視点をいくつか挙げてみましょう。

 

① 経営的にも成功している医院

 

将来成功したいのであれば「成功者から学ぶ」ことが一番です。臨床的にも優れていて、良心的なだけでなく、クリニックの経営にも成功している院長のもとで勤務をすることで、知らず知らずのうちに「成功するための視点」「考え方」「マインド」などを学ぶことができます。

 

成功の定義もいろいろありますが、まずは「自分が良いと信じる医療を提供し、患者さんに感謝され、経済的にもゆとりがあり、ともに働くスタッフにもやりがいのある職場と他医院よりも良い雇用条件を提供できる」という辺りをひとつの視点に持てばよいでしょう。

 

 

② 一定の規模がある医院

 

クリニックにマネジメントが必要になってくるのは、スタッフが10名になる頃からです。10名を超えると「分業」「仕組みづくり」「幹部養成」「人事の規定整理」「成り行き任せではない業績づくり」など、マネジメントへの取り組みが必要になります。

 

これから先の開業を考えると、「都市部での自費中心の医院戦略」か「地域密着の中規模医院(か強診を維持できる体制)」のいずれかの診療スタイルがメインになると思われます。特筆すべき自費診療の強みがない場合には、後者の「地域密着の中規模医院(か強診を維持できる体制)」を目指すのが開業成功の近道となります。

 

これを実現するには「マネジメントスキル」が必須になります。このマネジメントスキルを学ぶために、スタッフ10名以上、ユニット数6台以上のクリニックで勤務することが、効果的な学びにつながるでしょう。

 

 

③ 人間性を大切する歯科院長

 

少し前になりますが、高度経済成長期の日本は「エコノミックアニマル」と揶揄された時期がありました。「企業戦士」や「モーレツサラリーマン」など、家庭を犠牲にしても経済活動に邁進する昭和スタイルの働き方が主流を占めていました。

 

しかし世の中が豊かになり、さらには昨今のコロナ禍でいっそう加速しましたが、人々は、経済的な成果よりも、人生をより豊かに生きることに価値を感じる時代に変わってきています。

 

特に「アフターコロナの時代」には、人々が「死」について身近に感じるとともに、何を人生の大切な価値とするか?ということを考える時代に入りつつあります。

 

患者さんに対しても、ともに働くスタッフに対しても、人間を大切にしていくこと、人間性を大切にしていくことが、今後の事業運営をするうえで外せない要素になってきます。

 

院長の人間性に尊敬できる職場、人間性を大切にしている院長のもとで勤務医時代を過ごすことが、幸せな歯科医師人生、開業医人生を送るための力になるでしょう。

 

 

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